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うつ病の友人には連絡しない方が良い?めんどくさい?

メンバーさんのつぶやき

うつ病患者に連絡しない方が良いのか?患者はめんどくさいのかも

わたしは、現役のうつ病患者です。かなり快方に向かっているので、このようにブログを書いています。今回は、友人・知人がうつ病を患ったときに連絡しない方が良いのだろうかと躊躇されませんか?
わたしの経験をもとにお伝えできればと思います。

まず、わたしはうつ病を患ったときにはとても憂鬱として何も考えられませんでしたが、職場に行くとなるとプライドも高かったので、恥ずかしい、情けないとひた隠しにしたい心境でした。なので、友人や同僚に声をかけられたり、同情されたりすることのへ返事は、いやだなぁとめんどくさいと思ったりもしていました。いよいよ職場にも行けない状況になり、仕事への悔しさはありましたが、正直友人や同僚の声が届きにくくなり、ストレスから解放されたところでもありました。

このように、急性期の時は声をかけられたくない、そっとしてほしい思いがあります。連絡の返事をすることすらめんどくさいのです。こんな空気を発しているでしょうから、周りの方は声を掛けずらく感じるかもしれません。うつ病の患者が職場に出てこれなくなると、心配したり業務連絡があったりと、友人・同僚は連絡したいが、連絡しない方が良いのではないかと思い描くかもしれません。

うつ病の急性期は、ナーバスになっている時なので、極力連絡を控えた方が良いかもしれません。連絡している側もつい心配で、頑張ってと励ますかもしれません。これよく言われる禁句です。うつ病の方はもう十分に頑張っていました。頑張っても頑張れないのがうつ病です。
これは自分の経験ですが、職場から連絡があると仕事のことを考えてしまいます。あんなに頑張っていたのに、自分がいなくても会社は動きます。かなり寂しいです。何事もなければ、今でも仕事をしていたはずです。とても悔しいです。会社はいつでも待っているよとの慰めも復帰へのプレッシャーを感じてストレスになります。
たとえば、仲の良い友人から連絡がありました。気を使って世間話をします。平和で幸せな話に世の中と自分の置かれた世界との隔たりを感じて憂鬱になります。正直、今世の中の動きを感じるのはきつく余裕はありません。
全てをシャットダウンしたいのです。ですので会社を休んだり、引き籠ったばかりのうつ病の友人・知人・同僚へは最低限の伝達はさておき、しばらく連絡しない方が良いと思います。どんな言葉もストレスになります。いたわりをもった待ちの体制で心のストレスから解放させましょう。

家族の方、籠られた部屋やアパートに引き籠ったうつ病の患者に、スポーツやドライブ、旅行等、気分転換に外出を勧めることは止めましょう。健常者ならストレス解消されるところですが、うつ病患者にとっては悩める事象です。自分が出かけられるのか分からない。行きたくないけど断ることが辛い。これらはストレスです。急性期のうちは控えた方が良いでしょう。

では、いつまでもうつ病の患者に連絡を取らない方が良いのでしょうか?そんなことはありません。回復期に入って気持ちが安定しているようであるならば、普段通りの会話をしてあげましょう。うつ病の患者もいつまでもストレスを溜められる状況ではないのです。どこかで吐き出すことを願っています。
もっとも友人も急性期から心配してきていて連絡もできず、今更躊躇する状況になっているかもしれません。決して一歩さがらないで下さい。気の置ける友人からの連絡は、社会復帰への一歩にもなり得ます。寄り添ってあげてください。
連絡へのタイミングは、ご家族に聞いてみると良いでしょう。お一人住まいの方には、友人大勢ではなく一番近い人が代表して連絡してみて、みんなで状況を共有しあうのが良いでしょう。うつ病の患者が自分一人じゃないと安心させてください。まだその状況でなければ、気長に待ってあげましょう。

このように、うつ病の友人には連絡しない方が良いのか悪いのか、うつ病の患者の状況によるところが大きいのです。本人に悟られないようか、どうしてもならば、友人の心に配慮して、慎重に状況を得ましょう。その場合によって連絡しない方が良いのか悪いのかを判断しましょう。

きっと友人は、あなたの連絡を待っています。

外部リンク:うつ病の人との接し方

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“横綱級”困難事例にしないためには技と型が必要だった。
“横綱級”とは、精神疾患の重症度ではなく、対人関係的な困難さを感じさせる利用者のこと。こうした人たちへの対応の技をもっていないと、次第に利用者に対して怒りや恐怖、嫌悪感を抱いたり、あるいは支援者が何をしているのかわからなくなりコントロール不能な感覚に陥る。
本書では、独立型訪問看護ステーションで困難事例とがっぷり四つに組んで支援してきたからこそ体得したさまざまな具体的な技と型を通して、「パターンで見る」ことの大切さを伝授する。在宅支援に入る際に必ず知っておくべきイロハのイ。はじめて精神科ケアに足を踏み入れる人、特に地域で実践しようとする人の必読本!

【本書「はじめに」より】
本書は、精神疾患を持つ人を病院以外の場所で支援する、初心者からベテランまでを含むすべての人に向けて書きました。
私は精神科訪問看護の管理職をしていることもあり、訪問看護につながるか否かがわからない段階でも、支援者や家族から相談を受けることがあります。その際に「ちょっと問題が入り組んでいて、横綱級の方なんですけどね……」「うちの子は他の人と違って超ド級なんですけど……」といった前置きが付いていることがあります。
それらの前置きからは、当該のケースたちを「手を焼かせる」「話が通じない感がある」「圧迫感を与えてくる」「要求が強い」「要求がわかりにくい」「手に負えない」と捉えていることがわかります。そして支援する側が「恐怖や怒り、嫌悪感」を抱いたり、「何を支援しているのかわからなく」なったり、「達成感が得られなく」なったりと、収拾をつけられない状態になっていることも伝わってきます。
しかし一方の当事者たちに実際に話を聞いてみると、周りの人に対して大変な思いをさせたいなどと思っている人はいないのです。どちらかというと、どうにもならない状況を打破しようと試行錯誤を繰り返している人のほうが多いのです。ではなぜ、周りの人はその人を「難しい人」「超ド級」と感じるのでしょう。
それは、この本のなかでいろんなケースを挙げながら種明かししていきたいと思うのですが、私の経験上1つ言えることは、横綱級と言われる人たちはエネルギー水準が高いことが多いのです。「病気をもちながら地域で生活するのがしんどい。どうにかしたい」と、すごく高いエネルギーをもって試行錯誤を繰り返している人たちなのです。彼らの言動をそこのように理解せず、本当の意味でちゃんと捉えないでいると、本人はそのエネルギーの使いどころがわからなくて、「お前らが悪いんやあっ! 」となる。
ですから、最初に出会う場面から、私たち支援者が何をする者なのかという説明をするのが重要です。「私たちがあなたをよくするんじゃありません。私たちを活用するのはあなたなんですよ」という説明をしておく必要があります。どうにかしたいというエネルギーの高さを、「自分がどうにかする」という方向に向けられれば、すごくいい利用者さんになり、卒業も早くなります。
かくいう私も、かつてはどうしていいかわからず悩んだ経験があります。「私がなんとかしなければならない」という考えにとらわれて、本人の訴えに振り回された経験もあります。だから、支援する人たちが「横綱級」「超ド級」と感じるケースのことがわかるのです。
そう考えると、みんなが横綱級困難ケースだと感じているものは、そのまま「横綱級ケース」と呼ばせてもらうことにして、その代わり、私自身はもうどんなケースも横綱級だと感じることはなくなりましたので、それがなぜなのかという理由と、相手を横綱級にしないための技と型を伝授する1冊にしたいと考えました。
読者の皆さんが本書を読み終わり、行動に移した時から、横綱級ケースは横綱級ケースではなくなります。技と型を使いこなす支援者が増えていけば、横綱級ケースという言葉が世の中から消え、本書も役目を終えるのではないかと思っています。

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