古物市場に行かれたことはありますか?
古物商の許可を持っていないとセリには参加できませんので、なかなか機会もないかも…
非常に楽しい空間です。いろんなクセの強そうな人たちもたくさんいて、人間観察がおもしろい。
古物市場はおススメです。
ということで、古物市場で仕入れたもので利益は出るのかどうかを考えていきましょう。
実際、利益が出るものは、あります。
その一つをご紹介。
狙って買ったわけではありません、偶然そうなった一品です。
古物市場でたまたま仕入れた古地図
市場では、オークション形式で物が売れていきます。
私も意を決して、陶器の山を購入。その中に買った記憶のないものが。
それがこちらの古地図です。
どこの地図でしょうか?
実は、90年前の地図で、当時南樺太は日本の領地でした。この地図は南樺太に存在していた泊居市の街図です。
現在はロシアですね…
でも、当時は日本領。そのころの街が詳細に書かれているものでした。
ふと思うわけです。実際この地図は珍しいものなんだろうかと。
そこで、ネット上の取引を検索することに…
しかし、ネット上で取引された形跡が見当たりません。なんなら、泊居市街図で検索をかけて出てくるのは、国際日本文化研究センターさんの所蔵地図の情報だけ。
これはもしかして、結構な珍品なんじゃなかろうかと。
とりあえず、オンライン査定してくれるところへ問い合わせ
一山いくらで買ったものの中に、もしかしたら珍品が含まれているかもしれない。
これが古物市場の魅力だと思います。
私も、すでにちょっと期待(笑)
とりあえず、オンライン査定をしてもらいます。今の世の中大したものです。ラインを使って写真を撮って送るだけ。これだけで査定がしてもらえるんです。
さっそく、送信。
待つこと3時間。既読になってから2時間半以上経過します…
やっぱり珍品なんじゃないかとワクワクして待ちます。
そして返信。
返信の内容は…
この度はお問い合わせくださいありがとうございます。
樺太の市街図ですね。
戦前中国系に準じたものとさせて頂き5000円でしたら買取可能です。
5000円…
何とも言えないこの絶妙さ(笑)
でも、買った山の金額は優に超えます。
そして、業者さんの買い取りです。販売価格はもっと高いものなのでしょう。
ということは、どう考えても価値のあるものだと言えそうです。
私はとりあえず売ることを見送りました。この地図を眺めて、当時に思いをはせる方が5000円より価値があると感じたからです。地図が好きなわけでもありませんが、そんな私でもロマンを感じる一品でした。
古物市場に来る人たちは全てに精通しているわけではない
ということで、古物市場初心者の私に起こった、ちょっと得したお話でした。
この出来事から言えること。
それは、古物市場に来ている人たちはプロですが、得意ジャンル外は素人だということです。
じつはフィルムカメラも2台とレンズ3つついて格安で落札できました。
その時に来ていた人にフィルムカメラが得意な人がいなかったんでしょう。
ネット上の取引を見てみると、落札価格の8倍ほどの金額で取引されていました。
このように、古物市場にはチャンスがあると思います。
みなさんも、古物市場行ってみませんか?
こんな感じで、古物市場で儲けられることもあります。
でも、正直解って買っていないので、何とも言えない部分もありますが(笑)
でも、競り市ならではの活気と、やり取りの面白さがあります。
きっと楽しめると思いますよ!