f08c47fec0942fa0 うつ病~ベッドから起き上がれない~ | b型事業所アクセプト
障がい福祉の闇に迫る動画あります
精神障がいのこと

うつ病~ベッドから起き上がれない~

精神障がいのこと
このエントリーをはてなブックマークに追加

精神疾患の大きな原因となるのは不眠です。不眠を解消するためのアイテム10選!をご紹介。

ベッドから起き上がれない

わたしは、現役のうつ病患者です。長年患ってきた病気も快方に向かい、こうやってブログも書けるようになりました。そんな私が今になって感じたことをお話したいと思います。

わたしはうつ病を患って、あることから家から一歩も出なくなりました。初めは無理をして外に出たりもしましたが、体が拒絶しました。これも病気によって職を失い、世間の目に敏感になって憂鬱になっていったからです。過敏になった眼は家族へも向きます。自分の部屋へ逃げました。そこだけが自分の聖域です。少し楽になりました。しかし、渦巻いた感情からは逃げられません。何かで紛らわせたい。

TVゲームをしました。世間に後ろめたく楽しくもありません。ひどく疲れました。ベッドで寝ます。
マンガも読みました。いい大人が仕事もせず何をやっているのだろう。疲れました。ベッドで寝ます。
そのうちに昼間の外の生活音が自分を責めているように感じます。やはり疲れました。ベッドで寝ます。

そのうち昼間は、カーテンを閉め切りベッドの中から出なくなりました。自分の部屋からさらに狭いベッドが聖域になってしまったのです。心の苦しさは、寝ると少し気が楽になります。寝ることが中毒性になりました。
しかし昼間に眠ると世間の生活音から解放されるのですが、夜に眠れなくなります。昼夜逆転です。

静かな夜は、心を憂鬱にさせます。誤魔化すようにTVゲームをやったりやマンガを読みます。狭い部屋ではやることが限られるのです。それでも心は癒せず、インターネットで買い物をし始めます。買い物をするとつかの間の幸せが得られるのです。あれもこれも意味もなく買いあさります。完全に買い物依存です。たまに頭が覚醒すると後悔の念に苛まれます。ベッドに逃げ込みます。疲れていつの間にか寝てしまいました。もう明け方の頃です。

静かな夜は明け、昼間の生活音がしだす頃、ようやく疲れて眠りについていました。
そこへ朝方、親が生活を心配して起こしに来ます。朝食を一緒に食べようと誘いに来ます。
しかし昼夜逆転しているので、簡単にはベッドから起き上がれません。それに昼間からは避けたい生活音が多く存在します。ベッドの中で丸くなり避けるようになっていました。やはりベッドから起き上がれません。

そのうちにベッドから起き上がる気力も体力もなくなりました。トイレにもほとんど行ってません。体がだらしくなり気分もさらに憂鬱になります。
食事は、親が部屋へ運んでくれましたが、たまにしか口にしませんでした。
もうなにもする気力がありません。
元の世界に戻れず限界でした。

そんな頃でした。
客間から話し声が聞こえます。
そんな空気から避けるようにトイレに向かい、ベッドに戻ろうとしました。
母親から話に入ったらとなにげなく誘われます。
普段なら無視して部屋に戻るのですが、何を求めたのか、客間に入ります。

久しぶりの外の人です。
母親のケアマネジャーと紹介されます。
歳は同じくらいでしたが、生き生きとしていました。
わたしのうつ病のことは知っていて、ベッドから起き上がれないことも分かっていたので、部屋へ入ったので、少し驚かれていました。
そこから話は始まります。親にも話せなかった自分の気持ちをその方は静かに聞いてくれました。ただ聞いてくれるだけです。それだけで気持ちが楽になるのです。自分でも驚きでした。親にもしゃべれなかった息子の姿を驚いてみています。
今考えてみても不思議なことです。狭い世界が苦しくなっていて誰かに助けを求めたのかもしれません。手を差し伸べてもらえたからかもしれません。

それからは昼間に訪れるその方と話がしたくなり、昼夜逆転を直そうと努力し始めました。
朝陽も浴びるようにしました。食事もなるべく起きて取るようにしました。すぐには元に戻れませんでしたが、少しずつベッドから起き上がれるようになります。
外を散歩するようにしました。近所の人と会話できるようになりました。昼間の生活音も気にならなくなっていました。うつ病は治りませんでしたが、快方に向かうきっかけにはなりました。
ようやくわたしは、ベッドから起きれるようになりました。

ここまでの話、今ベッドから起き上がれない、苦しんでいる方の参考にはならないかもしれません。
しかし、なにか一つのきっかけが道を変えることがあるかもしれません。
最後の起きあがる努力は、おそらくいつも言われていることでしょう。
そこにたどり着くには、転機を待つか自分で動くしかありません。差し伸べる手があるのなら、待つのも良いかもしれません。
本当は良くない考えかもしれませんが、ベッドから起き上がれなくてもどこかでチャンスはあると思います。それを自分のタイミングで待ち掴めば、きっとベッドから起き上がるきっかけになると思います。それまでは無理せずベッドで待つのもありかと。
これは持論なので一つの考えとして、あまり気にされないでください。

実際、わたしにとっての外の世界は、思ったよりも冷たくはありませんでした。
苦しんでいる皆さんにもそうあればと、ベッドから起き上がれる良いきっかけがありますように願っています。

外部リンク:うつ病で眠れない?今すぐできる対処法も解説!

このエントリーをはてなブックマークに追加

精神疾患の大きな原因となるのは不眠です。不眠を解消するためのアイテム10選!をご紹介。

next:うつ病との格闘

back:障がいについてに戻る

top:フロントページに戻る

「低血圧」は「高血圧」よりも健康……なんて大間違い!

血圧というと、「高血圧」ばかりが注目されがちです。
「低血圧」は放っておいても大丈夫、梗塞や動脈瘤ができるのは高血圧の人…といったイメージもあります。

しかし、それは間違いです。

低血圧であるということは、「血流が悪い」ということ。つまり、血栓ができるリスクは、むしろ高いとさえ言えます。
実際に、低血圧で脳梗塞や心筋梗塞を起こす人は、少なくありません。

また、近年、問題になっているのが、「低血圧」の誤診です。
「朝、起きられない」「めまいがする」といった「低血圧」の典型的な症状は、「貧血」や「うつ」の症状によく似ています。

そのため、本当は「低血圧」が原因なのに、「うつ」と診断され、抗うつ剤を投与されてますます元気がなくなる……。こうした医療過誤が後を絶ちません。クスリによって命を落とす患者さんさえいます。

さらに、高齢者に増えているのが、普段は高血圧なのに、立つと血圧が急に低下する「起立性低血圧」です。立ち上がろうとして眩暈を起こし、転倒することがあります。
こうした症状は、降圧剤を飲んでいる方に多く見られます。
「私は高血圧。だから低血圧は関係ない! 」ということはありません。
高血圧で、「起立性低血圧」を併発している人は珍しくないのです。

「低血圧」はひとつの生活習慣病です。必ず自分の力で良くなれます。
「低血圧」の原因を知り、自分の病態、生活習慣の改善法を理解して、自分自身で血圧をコントロールできるようになりましょう。

ツイッター配信中です!