f08c47fec0942fa0 うつ病の薬と副作用 | b型事業所アクセプト
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精神障がいのこと

うつ病の薬と副作用

精神障がいのこと
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薬の副作用

わたしは、現役のうつ病患者です。ようやく快方に向かって、今ではブログを書いたり、仕事について働いています。

今回は、うつ病の薬と副作用についてわたしの見解をお話したいと思います。あくまで私見ですので、異なる考えの方も大勢いると思います。一意見として見ていただけると幸いです。

仕事でうつ病になったわたしは、ようやく病院へ行くことになります。近くの心療内科でした。
わたしの最初の病名は適応障害でした。初めての病院での診断はうつ病ではありませんでした。診察室では長い時間問診が続きました。多くの質問(問診?)が終わり処方箋をもらいました。
病院専属の薬局で驚きました。処方箋の薬の量は、買い物袋いっぱいありました。説明を聞いても分からないものばかりです。治るものならと真面目に飲みました。初めは、薬が効いているのか分からない程でした。そして、闇にはまるのです。

おかしなことが起こるのは、薬を飲み始めて2週間ほどたった頃でした。うつ病の症状に変化が出てきました。一般的なうつ病の症状から、幻覚が見えたり、興奮したり落ち込んだり、突然記憶が飛んだり、急激に睡魔が襲うかと思えばおかしな夢を見るのです。夢は現実だったこともありました。夢遊病のようです。ベットからおきて、そばで用を足す夢が、実は目が覚めると現実だったこともありました。両親は薬の副作用だと疑いました。当の病状は一向に快方に向かいません。医師に現状を相談しました。違う薬を処方しますとのこと。さらに薬は増え副作用は複雑になってきました。異常なことが続きます。薬は2週間おきに変わりました。医師は、機械的に話します。副作用は少しずつなくなるからと言い含められました。治るならと多少の副作用も我慢しました。

異常な行動を心配した親が、病院に同行したときのことです。忘れもしきれません。親が医師に状況を説明すると突然診断をせずに主治医が開き直ったのです。さらに質問すると今度は怒り出し怒鳴り始めました。人が変わったようでした。ここで思いました。この人は患者を診ないで薬を見ているのだと。薬の処方の診察費が欲しかったのだと感じるのでした。

セカンドオピニオンです。
今度は、精神科のある大きな病院でした。診察を受けましたたところ、重度のうつ病と診断され即入院です。初めの診断から間違えていました。期間は半年(現在は3か月以上はないそうです)です。医師がうつ病の薬の内容を見て驚かれました。「こんなものをこんなに飲んだら普通の人でも副作用でおかしくなる」とまるでわたしが怒られているようでした。まず2週間ずつ薬を最終的に半分に減らしていく計画になります。うつ病の薬はすぐにやめることはできず、いわば副作用で中毒状態になっていると言えるのです。規則正しい生活で体から薬を抜いていくことが唯一の処方箋です。初めは、言葉に表せない苦しみがありました。これも副作用でしょう。心療カウンセリングを受けたり、作業療法を受けながらうつ病の薬の量を徐々に減らしていきます。するとある時から体から抵抗が抜けはじめ、気持ちが楽になり始めました。副作用も異常な行動も減り、一般病棟に移ります。それでも入院は続きました。よほどうつ病の薬が体に蓄積していたのでしょう。ガラス窓の景色が変わっていくのをずっと眺めていました。

半年後、計画のうつ病の薬の量も想定内に収まり、退院の日が来ます。わたしの見た目にも入院前とは違っていたと言われました。とりあえず病状と副作用は収まっているように感じていました。ところがです…

父親の死です。

狂いました。自分を恨みました。手が付けられなかったそうです。元の病状が出たようでした。救急車で病院に搬送されます。前回とは違う大きな病院に運ばれて緊急入院です。
うつ病の病状は良くなったように見えて、実は絶妙なバランスの上にいたようでした。バランスが崩れたら元の症状に戻り、外からの隔離しかなかったようです。気が付いたら何もない部屋で寝ていました。当分の間、食事とうつ病の薬の時間以外、何もない部屋で過ごす日々でした。
この状況になっても、うつ病の薬はほぼ変わりませんでした。時間とともに精神が落ち着くと一般病棟に移されました。それからリハビリの開始です。心理カウセリングや作業療法は、以前と変わりなかったのですが、うつ病の薬に関することは考え方は違っていました。半年かけて減らしたうつ病の薬の量はまだ多すぎで、副作用も若干残っていたので、より減らしていこうということです。現在飲んでいる薬はもともと私にはあっておらず、副作用がまだ出ていたので、時間をかけて減らしながら改めて正しい薬に変えていこうというプランでした。
それまでうつ病の薬に頼り、依存していたわたしは、不安になりましたが新しい担当医を信用しました。
うつ病の薬は、様子を見ながら2週間おきに減らされていきました。よほど多くのうつ病の薬を飲んでいたのだろうと驚きました。現在7年ほど経ちましたが、うつ病の薬の量は入院時から3分の1にまで減りました、副作用はほとんど出ません。大変な時間はかかりました。不思議とうつ病の病状は徐々に改善されていきます。この病院はなるべくうつ病の薬を減らす考えに基づいた診療を行っていました。ここにたどり着くまでにわたしは、10年以上費やしました。

今回の事で、痛感しました。
うつ病の薬は、一歩間違えれば毒にもなり得ると。
うつ病の薬を処方する医師の見立ての違いで、どのような副作用が起こるかわからないと。
うつ病の薬は、すぐに変えられない、やり直しに時間がかかるものだと。
うつ病の薬だけでは、うつ病は治らないこと。
正確な情報で、病院、医師を判断すること(むやみにうつ病の薬に頼らない医師をさがす)。
うつ病の薬による副作用はほぼありえないこと。

うつ病の薬を全否定しているわけでは、ありません。
自分のうつ病の症状を見極めた処方箋を最低限でさせないかということです。自分のうつ病の症状を客観的に周りに見てもらって、的確な情報で病院、医師と巡り会ってください。わたしは、5人の医師と3人の心療カウンセラーに出会いました。それぞれの考えはまちまちです。セカンドオピニオン、サードオピニオンと自分にあった医師を探しましょう。そのうちきっとうつ病の薬だけに頼らない医師も現れるでしょう。わたしは、そのような病院や医師をお勧めいたします。

あなたに合った病院や医師、うつ病の薬にはやく出会えますように。

外部リンク:抗うつ薬による治療

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◇「こころの病気」のことが実際の心療内科のクリニックを受診するような感覚で、
「うつの正体」や「いかに薬に頼らず、うつを治すか」をはじめよくわかる画期的な本

【本文の冒頭より】
「心療内科」と聞くと、こんなイメージがありますでしょうか
・怖い
・敷居が高い
・自分には関係ない

こころの病気は誰にでも起こりうることです。それはあなた自身にも、あなたの周りにいる大切な人たちにもです。
これからはじまる話は、ひょんなことから心療内科のクリニックを受診することとなった27歳の女性が、「こころの病気」や「うつ病」、
「いかに、うつを治すか」などについて学びながら回復していくプロセスをわかりやすくリアルに伝えるものです。
病気への理解をはじめ、医学的見地にもとづいた呼吸法、生活指導、認知行動療法などを通じて、「薬に頼らず、うつを治す」ということを知ることができます。
読者のみなさまも、実際に受診するような気持ちで読み進めてみてください。

◇復職後再発率ゼロの心療内科の先生に、うつについて、いろいろ聞いてみたら……
「うつ病は『こころの風邪』というより、『こころの骨折』のようなもので、リハビリが大事」

うつ病の再発率の全国平均は47%となっているなか、著者の亀廣先生のクリニックでは、これまで1800人以上の復職を実現し、再発率0%を続けています。
うつ病はよく「こころの風邪」と表現されるが、著者はリハビリが重要なことから、「脳神経系の骨折」に近いといいます。
「身体 → こころ」の順番を大切にし、食事療法、認知行動療法、漢方を活用したリワークシステムを、本書では心療内科の先生と患者との対話形式でわかりやすく解説します。

薬に頼らない治療方針で復職後再発率ゼロの心療内科の先生に、聞いてみたら……、
こんなことがわかりました

・そもそも本当に「うつ」なのか
・薬が効くのは、抑うつ状態のうち1種類だけ
・「うつ病」は便利な病名⁉
・「双極性障害」とはなにか
・なぜ飲酒・自傷・ドラッグを繰り返してしまうのか
・気づいたら大量の薬を飲むことになってしまった、Cさんの体験談
・良いトレス、良くないストレス
・マインドフルネスで「今、ここ」に集中する
・コーピングで自分の対処法を見つける
・「概日リズム」を整えよう
・食事指導と運動指導
・漢方薬について
・遠回りなようで近道なのは「考え方」と「行動」を変えること

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