障がい福祉事業所の経営者の色に染まる
フィールドプレイヤーとして関わっているのであれば、必ず自分の色が事業所に出ると思います。私の場合、人を笑わせて楽しく過ごしてもらいたい、そうすることが出来ると自分で思っているため、そういった事業所になっていると思います。作業中もおしゃべりしても良いルールでやっています。
事業所のコンセプト
・楽しく過ごせて、役割と居場所が出来る。
B型事業所を利用する人達は、能力に幅があります。能力は高くても、人付き合いに不安を持っている人たちは多いです。人が怖い、どう話しかけていいのかわからないという課題を持っている方でも、ゆっくりとでいいから馴染んで、交流することがたのしいと思ってもらえるように支援をしていこうと考えています。「間に立つ」支援、と私が読んでいるものです。利用者さんと利用者さんの間に立って、いつの間にか当人同士でもコミュニケーションが取れるように支援しています。
楽しく過ごせるように、作業についてもやりたい事を聞いて、それが工賃につながるように考えていきます。すべてがうまくいくわけではありませんが、本人の好きな事で工賃を得られる喜びを味わってほしいと思っています。
といった形で、事業所で取り組みたい事というのはだんだんと形になっていきます。自分の強みを生かした事業所はどのようなものか考えてください。
強みをさらに推し進めていく
一例をあげます。私の事業所の話ばかりで申し訳ないのですが、ほかに紹介したいものがあっても、その権利もないわけでして…とりあえず自分の事業所での事例を。
カメラ大好きな利用者さんの存在
カメラが好きで、フィルムカメラにも挑戦したいとお話が。そのお話と、好きな気持ちが伝わってきたので、事業所の取り組みとして落とし込めるか検討することに。
フィルムカメラは安く仕入れられることがわかり、一回挑戦してみることにしました。しかし、デジタルカメラの普及で、フィルムカメラに関する知識が全然ありません。その利用者さんも、好きではあるものの、フィルムカメラそのものを扱うのは初めてとの事で…
とりあえず、仕入れなければ始まらない。そこは私の強みである行動力と実行力です。いちいち迷っていたってなにも話は進みません。うまくいかなければ撤退すればいいんです。早速ヤフオクで36,000円分のジャンクカメラを落札しました。
ジャンクはジャンク。壊れたものがたくさん。しかし、中にはお宝のようなものも…
でも、壊れているので何とか直したい。直せば売れる。と言う事で、悪戦苦闘しました。その様子は事業所のブログで見ることが出来ます。
修理して販売するにも、こういった苦労があります。結局、仕入れ値に対して少しもうけが出る程度ではありましたが、楽しく挑戦することが出来ました。
自分の勢いに任せた動き(強み?)、利用者さんの役割の提供など、自分のカラーが出ていると感じれます。自分のやりたい事で、利用者さんに喜んでもらえたらこれ以上ない喜びです。
自分のやりたい事で事業所を伸ばしていきましょう
私の場合、B型でしか語れないのですが、見ていただいた通り、自分が一番楽しんでいるかもしれません。そして、それに呼応してくれるスタッフ、そして利用者のみなさんに感謝です。事業所を利用していただいている利用者さんには、楽しい!と言ってもらえます。ありがたいです。維持、発展を目指してこれからも頑張ります。
皆さんも、自分のやりたい事がそのままお仕事になる事を祈ります。この章はここまでです。皆さんもまずは、自分が楽しむことから始めていきましょう。
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