資格取得の際に勉強して学んだことをお伝えしたいと考えています。専門家というわけではございませんが、皆様の精神の病気や、うつ病に対する偏見などがなくなればいいなと思い記事にすることにしました。
(うつ病は、甘えってよくいう方も言いますが、甘えなんかじゃありません。それに、カウンセラーも甘えだと思っていて誤解などがあるので、是非この記事を最後まで読んでいただければと思います。)
まずは、精神医学の種類と症状などの基礎知識に触れたいと思います。
1から7までを簡単に纏めたものを基礎知識として覚えて頂けると嬉しいです。そして少しでも偏見がなくなればと思います。また、これらの症状等の表現は、陽性症状、陰性症状における状態を書いています。普段から、これらの症状が出現しているわけではない事をご理解いただきたいと思います。
気分障害
このような感情が自分自身でうまくコントロールできなくなり、普段の生活がうまくいかなくなるのが、気分障害です。気分障害の基本的な症状としては、感情の抑うつ、あるいは躁状態に変化した期間が持続している状態です。うつ状態と躁状態を反復する傾向が強く、様々なストレスが要因だとされています。 発病年齢は、主に思春期以降であり、加齢と共に発症数が増加していることが特徴で、原因は発病しやすい遺伝的要素と、環境要員が複合していると思われています。 ①うつ状態と②躁状態の理解をもっと深め、気分障害についてもう少し深堀をしてみます。
うつ状態
躁状態
■気分障害に関して大事だと思うこと
気分障害は、薬物治療が中心です。気分障害の症状が見られる場合には、すぐに病院(精神科・心療内科)にご相談下さい。
全般性不安症
全般性不安症とは、不安が原因で引き起こされる症状です。不安とは、漠然とした、原因がはっきりしない対象の恐れのことです。この湧き上がる不安は、死の恐怖を感じるほど、精神的負荷が大きい場合もあります。不安が原因で生じる身体症状としては、胸が苦しくなる、胸騒ぎや、動悸が高まったり、呼吸困難、手足の痺れ、発汗、のぼせ、ふらつきなどが見られることがあります。全般性不安症の症状は何に対しても過度に心配し、将来への不安を抱くなど慢性的な不安状態がみられることが特徴です。胃腸症状や、震え、緊張だけではなく、睡眠がうまくとれず体調不良を感じることもあります。こちらも同様薬物治療が中心となります。パニック症
パニック症は、呼吸困難、めまい、死の恐怖などを伴う、耐えられないような苦しみを訴えられます。1回の発作は30分から1時間以内に消失しますが、何の要因もなく、突然発作が起こるのが特徴ですので、精神的な負荷が大きな状態です。 今までと同様に薬物療法と、不安を感じずに過ごせる環境づくりが重要です。強迫症
我々人間は、時々物忘れがあったり、間違いをしなかったか記憶が定かではなくなることがあります。たとえば、家を出る時に「鍵をかけてきったけ?」などは、誰しもが経験したことのあるエピソードです。確認動作を繰り返してしまうなど、周囲から見ると異常な行動に映りやすい特徴があります。 また、一時的にコロナ禍の時にこの症状が出た人もいるそうです。不潔な手をしているから繰り返し、手を洗わないといけないと感じ、皮膚が傷ついてしまうほどに繰り返してしまう症状など、本人も止めることが難しい症状となります。 治療には薬物療法が中心です。また、認知行動療法で功を奏す場合もあります。心的外症後ストレス障害(PTSD)
強い心理的ストレスの後、少し時間がたってから6ヶ月以内に急性ストレス障害で見られるような特異な症状が出現してくる場合にに、心理的害傷後ストレス症害(PTSD)と診断されます。この症状の特徴は、その精神的ショックを受けた経験を、突然ありありと当時の感情と身体感覚を伴って再体験することです。フラッシュバックと呼ばれるものです。その度苦痛な体験を繰り返してしまうため、気分が落ち込み、イライラしたり、怒りっぽくなります。苦痛から逃れるために、アルコールの乱用などに走りやすくなっています。統合失調症
統合失調は、青年期に好発する原因不明の精神病です。発症は、遺伝的要因と環境要因の相互作用によると考えられています。 症状の特徴としては、特有な思考障害、不適切な感情と意欲が見られ、自閉的、あるいは、一風変わった生活態度が見られます。 そして、社会的・職業的に適応できにくいのが特徴です。幻覚・妄想(被害妄想)、幻聴などの異常な体験、病識※2の欠如が見られます。 ※2 病識
病識とは、精神的疾患を抱えた方が、「自分が病気である」と自覚することです。これまで紹介してきた症状では病識はありますが、統合失調症症状が強く出た時だけは、病識が欠如してしまうことが多いようです。
下記のURLのリンクに統合失調症などの病気について書かれているので、読みたい方はぜひ!!
文庫 自分の「異常性」に気づかない人たち: 病識と否認の心理
パーソナリティ障害
パーソナリティ障害は、行動の不適応状態が顕著で、思春期前後の成人期に、多く見られます。一見、性格の偏りに見えますが、その内容にはある傾向があり、原因は、遺伝と環境の相互作用の結果であるとされています。 パーソナリティ障害は様々な種類がありますが、その中から、5つ書きます。- 猜疑性パーソナリティ障害
- 統合失調症型パーソナリティ障害
- 反社会性パーソナリティ障害
- 境界性パーソナリティ障害
- 自己愛性パーソナリティ障害
冴疑牲パーソナリティ障害
猜疑性パーソナリティ障害の特徴は、人を信用せず、挫折体験とか他人から受けた拒絶に過度に反応します。自分の権利を必要以上に出張死、過度に自尊心が高く嫉妬深いのが特徴です。「他人から騙された」と感じると。落ち込んでくよくよ考えたり、時には攻撃的な行動に出ることもあります。統合失調型パーソナリティ障害
統合失調型パーソナリティ障害の特徴は、他人との感情的接触を避け、孤立的・空想的・内向的な性格傾向を示すことです。感情表現に乏しく温かみや優しさが感じられず、他人への賞賛や批判に非常に敏感であることが特徴です。 統合失調症なのか、統合失調型パーソナリティ障害なのかがが、非常にわかりにくいです。受診をお勧めください。反社会性パーソナリティ障害
反社会性パーソナリティ障害の特徴は、社会的義務・ルールを無視して、他人を思いやることをしません。激しい攻撃性を示し、冷淡な無関心を示します。その行動は一般社会通念からは逸脱しているものであり、矯正しにくいのが特徴的です。他人を責め、行動異常についてもっともらしい言い訳を述べ、逃れようとする傾向が見られます。専門家でも対応が難しいようです。
境界性パーソナリティ障害
境界性パーソナリティ障害の特徴は、感情が不安定で、不安、怒り、焦り、抑うつなどが見られます。慢性的な空虚感があり、衝動的な浪費、自傷行為が見られ、自己の目的のために他人を利用したりします。孤独に耐えられず、常に誰かを引き付けておこうとする傾向も見られます。
時には、自傷行為などを用いて、他者の関心を引こうとするため、周りの人を巻き込みます。(死ぬつもりはなかったが、自傷行為したことで死ぬ方もいます。)、粘り強く一貫した態度を心がけることが重要となるようです。自己愛生パーソナリティ障害
自己愛性パーソナリティ障害の特徴は、自分の才能、特殊性を強調し、絶えず人の注目や、賞賛を求めることです。他者の感情は無視し、自分の失敗に関しては、激怒したり、侮辱感を強く感じるなどの、過度の感情が生じやすい傾向も見られます。他人に特別の行為を期待し、他者を利用したりすることもあります。 結局、自分のことしか考えない人たち: 自己愛人間への対応術まとめ
カウンセリングは医療行為ではないため、たくさんの自称カウンセラーがいます。病院外でのカウンセリングには注意が必要です。中には良い人もいるのかもしれませんが、やはり専門家とは言えない人も多く、正確な知識に基づいたものが提供されていないように思います。私も民間のカウンセラー資格は取得していますが、それに基づいてカウンセリングすることは危険な行為だと捉えています。知識を得る事は良い事だと思いますので、これからも自助努力としての勉強を継続していければと思います。