はじめに
わたくしのブログへようこそ!
ここでは、クルマ好きのおじさんが、とりとめのないクルマ談義をする会となっております。
なにせ30年ほど前からの知識です。うろ覚えのところもあると思います。
間違えには、思いっきり突っ込んでください。
えーっと打たれ弱いので、ほどほどにです。
そうして皆さんとクルマ談義ができることを心から望んでいます。
それでは、始めていきましょう。
クルマの日の出
元々、車と呼べるものは、はじめは、荷物を運ぶ荷車、移動時間を短縮する機関を持った車両、大勢の人を運べる自動車と発展してきました。そこへ高度成長期の日本は、海外の輸入車を追い抜くために純国産自動車を作るようになり、そこから日本は独自の道を歩むことになります。
狭い国土の日本には、海外の自動車は大きすぎる。
初めての国産自家用車は、そのエンジンの小ささからくる出力の弱さからも、車体の軽い小型な車から開発が始まります。トラックは作られていたのですが、家族4人が乗れる小型の自家用車を当時の通産省から推奨されたのです。当時まではトラックが重宝されていましたが、経済成長が進むと自家用車の需要が出始めるのでした。日本の開発者は勤勉でその努力は実っていくのです。車は一種のステイタスとなります。各国でのモーターショウでも花盛りです。まぁこれは現在も変わらないでしょう。
クルマの楽しむ文化は、ここから始まります。ステイタスはファッション化して周囲の人への自慢の種に、移動時間が短くなり休日のレジャーも広がり家族サービスを、運動性能を追及してただ走るまわる人がレースを始める。良くも悪くもこれで日本経済も回り始めるのです。
これからのクルマの楽しみ方の基本が出来上がりました。
クルマ文化のはじまり
前章でお話したことを、もう少し掘り起こしてみましょう。
ただの移動・運送手段だった自動車は、様々な文化を創り出しました。
芸術性に富んだファッションデザイン、移動手段からレジャーへの広がり、運動性から開発競争やドライビング理論等々、時代とともに変化し文化を残してきました。
クルマ文化は、そのお国柄も反映しています。
ヨーロッパのクルマは、スーパースポーツのように流麗なデザイン性に富み、アウトバーンに対応した高車体性能、街道・山道の多さから小気味よいフットワーク、社会環境への取り組み等、日本人に好まれやすく、よくお手本にされたのもうなずけます。
北米のクルマは、その国土の広さから車格の大きなクルマが主流でした。遥か長い道のりをゆったりと走る豪華で贅沢な、さすがクルマ大国だとゆう感じでしょうか。豪快な乗り味と広いキャビン、大排気量のハイパワー、燃料も安く、早くからその産業は熟成していました。
しかし残念ながら当初からの目標のクルマであった北米車は、省エネ日本とその国土の狭さからその存在はやや嫌煙されがちになり(北米車ファンの方ごめんなさい、私自身好きなクルマもあります)、しばらくすると良きライバルから少し日本が抜け出るようになります。おかげで北米においての自動車輸入制限は長く続くのです。
日本車はどうでしょうか。開発スタートがいかに国土に合ったコンパクトなクルマでしたので、その行きついた最たるものは、軽自動車でしょう。今や生産量は普通車量をも凌駕する勢いです。普通車といえど、そのコンパクトな車体に燃費の良いハイパワーな小排気量エンジン、世界中の良いところを取り込んでジャパニーズカースタイルを作り世界に広めました。
このように世界の地域性に合った車をライバルとして文化を築いているのです。
さて、現代においてのクルマ文化はどうでしょう。
私は日本においてこれまでの文化度のピークは、1980年代後半、バブル期から2000年代初期だと考えています。開発性能だけを見れば別ですが、クルマ文化はそれだけではありません。急激なクルマ文化の成長は身近な生活にも入り込んでいました。当時としては第二次成長期と言えるのではないでしょうか。現在は省燃費等環境を加えた環境成長期でしょう。
その第二次成長期のクルマのモデルチェンジサイクルは、マイナーで2年、フルモデルで4年が主流でした。海外ではこんなにも早いサイクルはありませんでした(その代わりに完成度や熟成度は進んでいました)。日本のモデルチェンジの速さは日本の文化度の変化の速さに比例したものでした。いつでも流行に合ったものが出ていて、また新しいものが出ることで文化が進み、それは両方にも言えることではなかったでしょうか。
車体の成型技術が進み、様々なデザインのクルマを生みました。多彩なクルマ生活の使用用途から車種も多く出ました。ガソリン代が高い日本は省燃費化が進み、またその制限された小排気量のなかで高出力を得ることができました。TVでは、疾走する車に合わせ、流行歌と売り出し中の俳優たちがこぞって出ていました。この発展の早かった時期がクルマの歴史、第二次成長期だったのです。
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わたしの青春クルマ時代
わたしのクルマ話をしましょう。
わたしがハンドルを握ったのは、3歳の時・・・って、別にカートに乗って英才教育を受けていたわけではありませんよ。足こぎ車に乗って、当時珍しかったホテルのゲームセンターにあったレーシングゲームをやっていました。ちゃんと運転していると意識したのは中高校生のゲームセンターでしょう。ほとんどがアップライド型のレーシングゲームでしたが、ちゃんとハンドルとアクセル、ブレーキがあるものしかやりませんでした。これらの行為が運転が体に染みつく要因になるのです。
現実のクルマの話をしましょう。
免許を取ったのは、大学1年の時で意外と早めでした。当初は自転車通学をするつもりで自転車も買っていたのですが、ちょっとした病気で自転車通学ができなくなったのです。
免許を取りに行きました。自動車教習所は、お金がかかるので教習所の場所を練習場所として借りて、免許書センターに行って一発取りの試験を受けます。見事一発合格!これもレーシングゲームのおかげでしょう(笑)
冗談を抜きに当初から運転は好きでした。初めての運転は、父親の軽自動車が仕事中に空いている時間に使わせてもらいました。練習中にパトカーと鉢合わせた十字路で、こちらが優先なのであわてて4速なのに発進しようとエンストしまくっている必死なわたし表情ををあきれ顔で見ていたお巡りさんの顔は今も忘れられません。
親からマイカーを買ってもらったのは、その後でした。今では考えられない程、安価な軽自動車でしたが、自由になれる車が持てたのは大きな喜びでした。親に大感謝です。たとえそれが、エアコンなし、コンポなし、4速マニュアルだったとしても…です(笑)。
車は、大学生活の中心で青春でした。エアコンが無くても真夏では窓全開で走り、音楽が無ければシガーライター(これもう絶滅危惧です)から電源を取って、車内にラジカセを持ち込んでシャカシャカ言わせて走っていました。4速でもマニュアルなのでそれなりにスポーティです。定員は4人でしたが、何人もの友人にタクシーにされました。女の子を乗せれたときは、有頂天です。もちろんドライブにも行きました。真夏に3泊4日の九州旅行、高速は一切使わず海沿いの国道しか走らない計画。自分は運転してたのでそんなに辛くはなかったのですが、助手席の友人は熱さで苦しんでいました。さすがに当時の軽自動車では、この真夏の長い旅路に耐久性が追い付かず、最後はオーバーヒート気味になり、だましだまし連れ帰るのでした。そんな楽しい車生活を送って2年目、ある出来事が起こります。
そのクルマは颯爽とやってきました。
衝撃でした。最新のスポーツカーです。
悠々と友人が降りてきました。他の友人曰く、バイト代を集めて購入したそうです。
大学に入って間もないのに、怪しいもんだ…同い年の友人が、憧れのスポーツカーに乗るなんて羨ましのなんの、嫉妬の塊だったのです。自分にもせっかく買ってもらったクルマがあるのに、この時はホントに悔しかった。今は当時の自分を大変ありがたかったと思っていますよ。タイヤなんて4本あれば立派なクルマです。決してやせ我慢ではありませんよ、ホントに。
しかし、それからというもの、働きました。バイト漬けです。平日の通学はそれなりに…なりました。
夏休みに入ると、朝8時から5時まで自動車ディーラーで整備のお手伝いを、それから酒屋で酒の配達のバイトを9時まで、そこからファーストフード店で深夜2時まで働いていました。酒屋での賄の夕食がありがたかったです。バイトは2時まででしたが、そのあと明るくなるまでお店で友人とクルマ談義をしていたので、ほとんど寝ていませんでした。昼間眠かったけど、バイトは真面目にしていました、若さです。
バイトを始め、半年も過ぎ肌寒くなる頃、目標としていたクルマの購入金がたまりました。それでもクルマ代の半分です。残り半分は、親に頼み込んでローンにしてもらいました。あの青春の軽自動車は悲しかったけれど下取りにもらわれていきました。できれば残しておきたかったのですが。
そんなわけで、学生には身分不相応なクルマが手に入ったのでした。これからクルマを所有する苦しみと楽しみが始まるのです。
早速、友人のクルマに颯爽と横付けし満足するのでした。我ながら器が小さい男だと思いますね。
クルマを持つと周りの環境が変わりました。自分自身は変わったつもりはなかったのですが、どうでしょうか。知人が増え、少し友人が減りました。その時、以前自分がクルマを目の当たりにした時の感情を思い出しました。当時の自分の気分はどうだったのだろうかと。自分は離れていった方かな?
クルマとの楽しみ方ももちろん増えました。以前の軽自動車では、感じえなかったものが芽生えるのです。クルマへの付き合い方が増えていきました。
クルマへの楽しみ方は、様々にあると申してきましたが、わたしの場合は、クルマで走る、感じる、考える、理論を追及すると、クルマのメカニズムとドライビングテクノロジーを追及する楽しみ方でした。
次回からは、そのあたりからお話しようと思います。またどうぞお付き合いください。
●クルマの「走る・曲がる・止まる」がわかる!
クルマは、なぜ走り、曲がり、止まるのか、そのメカニズムを解説した一冊。エンジン、
シャシー、駆動系などのメカニズムを基本から、豊富な写真、図版で詳しく、
それでいてわかりやすく説明しています。クルマのメカニズムのことに関しては、
これ一冊で大丈夫です。
クルマが動くしくみを基礎からおさらい!
本書は、タイヤを回転させるとなぜクルマが進むのか、
燃料が燃えるとなぜ力が発生するのかといった話からスタートする。
その原理がわかるとメカニズムをより深く理解できるのだ。
クルマのさまざまな構造やその原理を基礎の基礎からおさらいしていこう!
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