障害者雇用枠における面接を上手に成立されるには、面接官とのコミュニケーションが大事です。
コミュニケーションを上手にとるには、相手の知りたいことを感じ取ることが重要です。
そこには自分の目線からではなく、相手からの目線で話すことが大切です。
ここまではよく言われる当たり前のことですが、それだけで十分なのでしょうか?
面接の場で上手に振舞わることも重要ですが、そのうえで面接官の心をグッとつかめることが面接の合否に大きく影響します。
この記事では、どうすれば面接官の心をつかめるのか見てみましょう。
逆質問のススメ
一般的に面接と言えば、「経歴」「自己PR」「志望動機」「障害について」ですが、この中ではどこで面接官の心をつかむことができるでしょうか。
答えはすべてであり、すべてではありません。わかりにくい説明ですが、上記の内容は、あらかじめ用意された応募書類に記載しているはずなので、面接官への事前のアピールはありますが、面接当日時点では、ある程度面接官の想定内です。
面接官の心をグッとつかむにはどうすれば良いのでしょうか。
そこは事前予測にはなかった思いもよらないアピールをねらえばよいのです。
そのタイミングはどこか?
面接の際に「最後に質問はありますか?」と聞かれることが多いです。
ここがアピールポイントで面接官の心をつかむ、最大にして最後のチャンスです。
効果的なアピール方法は何か?
その方法は、会社への「逆質問」にあります。
ここで言う「逆質問」とは、質問に対して質問で返すことではなく、自分の与えられた時間に会社への質問することによって、自身の就労への意欲やアピールになり、面接官の心をつかむことになるのです。
では、具体的にはどうすれば良いのでしょうか?
逆質問タイムは熱意と長所を伝えるチャンス!
「では最後に何か質問はありますか?」という言葉を軽くみてはいけません。なぜなら「逆質問タイム=売り込みタイム」だからです。
もちろん「わからないことを解決したい」という気持ちで質問することもあると思いますが、そのまま「教えてください」よりも、質問と一緒に熱意や自分の長所も伝えられたら最高です。
また、もし面接の中で志望動機を聞かれなかったり、熱意を伝えきれなかった時には、この質問タイムが印象挽回のチャンスです!
このチャンスを逃す手はないです。売り込み質問は3つくらいが丁度良いです。
また、「他には?他には??」と質問の多さで熱意ややる気をみる面接官もいますので、事前に質問は必ず3つ以上用意しておきましょう。
ただ、質問タイムで気を付けなければならない質問もあります。例えば「有給は自由にとれますか?」「昇給の幅は?」「残業はどれくらいありますか?」などの「条件面」。これらを聞くときには細心の注意を払いましょう。
ではどのような質問をすれば良いのでしょうか?
面接官に「活躍してくれそう!」というイメージを持たせる逆質問例
熱意をみせる質問例
①同じ業務をされている方の一日のスケジュールを教えて頂けますでしょうか。
➁入社までに勉強しておくべきことや習得しておくべき技術・資格などがあれば教えてください。
③障がい者採用で入社された方はどのような活躍をされていらっしゃいますか?
④障がい上○○は難しいのですが、障がいにとらわれずできる限り御社に貢献していきたいため、ご配慮を頂けますか?
⑤(面接官)さんが入社された決め手を教えて頂けますでしょうか。
⑥(面接官)さんが御社で働かれている上で嬉しいと思われる瞬間はなんでしょうか。
⑦一日も早く自律して御社に貢献したいと思っていますが、その際に御社の社員に求めるものを教えて頂けますでしょうか。
⑧配属予定の部署の仕事を詳しくお伺いできますでしょうか。
⑨御社の○○という事業の○○という点に魅力を感じておるのですが、将来的に携わることは可能でしょうか?
⑩障がい者採用であっても健常者同様活躍していきたいと思っています。本ポジションからのキャリアパスを教えてください。
⑪健常者同様に活躍していきたいと思いますが、障がい者採用で入社する方にどんな役割や貢献を期待されていますか?
長所を売り込む質問
①前職では○○という経験を積んできましたが、御社の本ポジションの○○という業務にも生かせそうでしょうか?
➁前職では周囲と円滑にコミュニケーションをとり業務を進めることを大切にしておりましたが、他に気を付けるべき点はありますか?
③障がい上○○は難しいのですが、○○をすることで代用(対応)可能ですので、積極的に任せてくださいますでしょうか?
④○○の資格を持っており、前職では○○に生かしてきましたが、御社の業務でも生かせそうでしょうか?
熱意をみせる質問は前のめりに「御社で活躍し、貢献していくために知りたいです!教えてください!」という姿勢で質問を組み立てるのが良いでしょう。
長所を売り込む質問では、自慢や鼻につかない程度に控えめに長所の言い換えをして質問につなげましょう。あまり押しすぎても「自信過剰だな」と思われてしまうかもしれないので、あくまでサラッとが後味良いです。
聞きたいけど聞けない!条件面の質問をうまく聞くには?
聞きづらいけど聞きたい!という質問には「言い換え(リフレーミング)」が大事です。
ポイントはネガティブに聞こえてしまう質問をポジティブに変換して聞いてしまうことです。
★残業
本音:「残業はどれくらいありますか?」
言い換え:「繁忙期はいつでしょうか?その際には○○障がいのある私でも体調を崩すことなく働くことができそうでしょうか?」
★昇給
本音:「昇給などはありますか?」
言い換え:「成果に応じてインセンティブ制度などはあるのでしょうか?」
★キャリアの評価
本音:「私のキャリアはどれくらい評価してもらえますか?」
言い換え:「私のキャリアでは本ポジションにてどのような役割を担えますか?」
★年収
本音:「年収はどれくらいになりそうですか?」
言い換え:「御社では私くらいの年齢の障がい者採用の方の年収の平均はどれくらいでしょうか?」
言い換えの例をお伝えしましたが、初回の面接では条件面に関しての質問は避けたほうがベターです。聞くなら2回目の面接か、最終面接が良いですね。また、条件面の質問と同様に事前に調べればわかることや自信なさげな質問などは控えましょう。
まとめ
さて、ここまでいかがでしたか?例のように「言葉のポジティブ変換(リフレーミング)」ができるようになるともっと質問がしやすくなります。一度ご自身でも聞きたい質問をポジティブ変換してみてください。
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