企業面接の話をインターネットで検索すると、企業面接の注意点や押さえておきたいポイントの話が多くで、具体的なうまくいった経験談は、ほとんど見られません。
そこで私事でありますが、これまで4社の面接を受けてきて良かった経験談をお話していきます。
20代30代は健常者の頃の面接ですが、障害者雇用にも当てはまることが多いので、後に触れておきたいと思います。
私の企業面接というものは、次の通りです。
・20代…新入社員の企業面接
・30代…職業訓練での企業面接
・30代…職人としての企業面接(勤務中に障害病状の発生)
・50代…障害者としての企業面接
ここでは、障害者雇用枠がメインの話なので50代の経験談からお話しましょう。
50代に就労移行支援サービスを受ける。
私は、30代で障害者認定(うつ病)を受けて、会社を退職し13年間無職で家に引き籠っていました。
私が外に出るきっかけとなったのは、父親の死からです。
それからの私はハローワークの求人を探しましたが、障害者であることを自ら足かせにして、前に進み切れない日々が続きました。そんな時に私の姉から「LITALICOワークス」に通所してみたらと助言をもらいます。
「LTALICOワークス」とは、就労移行支援事業所(※)になります。
就労移行支援サービスでは、障害者を対象に就職に必要な知識やスキル向上のためのサポート、就労への促しや斡旋、合理的配慮の話し合い、企業への就業定着支援のサービスを行います。
ここなら、障害者としての気兼ねはなく、スタッフに就職の相談ができます。自分で求人を探すことはもちろんですが、スタッフからも求人案内がいただけます。自分の経歴を知らせてあるので、希望に沿った求人を紹介してもらえるのです。
結果私は、「LTALICOワークス」で再就職することができました。
※就労移行支援サービスとは、障害のある方の社会参加をサポートする、国の支援制度で障害者総合支援法という法律に基づいた、障害者総合支援法に基づく就労支援サービスのひとつです。
一般企業への就職を目指す障害のある方(65歳未満)を対象に就職に必要な知識やスキル向上のためのサポート、就労への促しや斡旋、合理的配慮の話し合い、企業への就業定着支援のサービスを行います。
「LITALICOワークス」での就職には、2つの方法があります。
「自らハローワークなどで求人を探してきて「LITALICOワークス」に相談する方法」「「LITALICOワークス」からの斡旋や外部からの求人から選ぶ方法」などがあります。
大体のケースはこれに含まれるのですが、私もこれに沿って求人を探し、求人を待ちました。自ら求人を探していた時に比べて断トツに選択肢が増えましたが、自分の納得できる職種は中々見つからないのが現状でした。ジャンルを選ばなければもっと楽に探すことができるのですが、長い目で就職を考えると納得した職場を選びたいと考えます。
そういったなかでも私の就職が決まった話は、ちょっと例外的でした。
当時、私の担当である相談支援専門員からの就職話だったからです。これは運ではなく縁だと私は思っています。普段から常に就職につながる話に耳を傾けた結果でした。
面接と言えるような堅苦しいものではありませんでしたが、軽い話し合いがもたれました。
私の病状に関しては私の相談支援員なので熟知されており(※)合理的配慮の点は安心していられました。
「LITALICOワークス」からは通所における実績などが伝えられました。もし過去の実績が少ないと思われる方は、就労移行支援サービスを受けて実績を積むと良いでしょう。
面接では就職するための意気込み、なぜここの会社が良いのかを聞かれました。
事前に会社の業務内容を伺っていたので、問題なく返答できました。大事なのは、相手を知る企業分析です。そして、自分はこの会社でどう活躍したいかが問われます。まとめておいて良かったです。
そのようなわけで私の熱意が伝わったのか就職を許されました。
※合理的配慮とは、平成28年4月1日に施行された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」では、障害のある人への不当な差別的取り扱いを禁止し、合理的配慮の提供を求めています。(障害者差別解消法)
おすすめ【就労移行支援サービス】
①【LITALICOワークス】
>>【LITALICOワークス】
➁就労移行支援事業所 Cocorport(旧社名:Melk)
>>障がい者の就職を支援する就労移行支援事業所 Cocorport(旧社名:Melk)
③パーソルチャレンジ・ミラトレ
>>【パーソルチャレンジ・ミラトレ】働く未来をあきらめない就労移行支援
障害者就労枠と一般就労枠と比較しての面接の違いはあるのか。
私は前述した障害者雇用枠の就職面接以外にも3社の一般就労面接を受けていますが、結論から申しますと面接における中心となるべきポイントは、合理的配慮の申し合わせを除き、障害者就労枠も一般就労も変りません。どちらにおいても次のポイントを押さえておけば良いでしょう。
☆自己PRで押さえるべきポイント。
①自身の強みを伝える。
➁根拠を具体的に伝える。
③具体的なエピソードを伝える。
④企業・求人にマッチした人材であることを伝える。
★自己PRを考えるためのステップ。
①自身の経験を振り返る。
➁自身の障害を客観的にとらえる。
③入社志望企業について調べる。
最後は何としても貴社に入社したいと熱意を伝えることでしょう。限られた面接時間の中で伝えきれなければ、事前に書面で意気込みをまとめて提出するのも一手です。会社から求められる目線も大事にしておきましょう。
簡単ですが以上が、私の障害者枠において面接がうまくいった話です。見本にならないかもしれませんが、就職を希望している集団環境にあれば、起こりうることでしょう。
それでも不安になることは当然です。そんな時は、障害者転職エージェントや(※)就労移行支援サービスを受けてみるとかなり解決できるでしょう。強くお勧めします。
※就労移行支援サービスとは、障害のある方の社会参加をサポートする、国の支援制度で障害者総合支援法という法律に基づいた、障害者総合支援法に基づく就労支援サービスのひとつです。
一般企業への就職を目指す障害のある方(65歳未満)を対象に就職に必要な知識やスキル向上のためのサポート、就労への促しや斡旋、合理的配慮の話し合い、企業への就業定着支援のサービスを行います。
おすすめ【障害者向け転職エージェント】
①dodaチャレンジ
>>障害者の転職
➁アットジーピー【atGP】
>>プロと一緒にする転職活動!障害者の就・転職ならアットジーピー【atGP】
おすすめ【就労移行支援サービス】
①【LITALICOワークス】
>>【LITALICOワークス】
➁就労移行支援事業所 Cocorport(旧社名:Melk)
>>障がい者の就職を支援する就労移行支援事業所 Cocorport(旧社名:Melk)
③パーソルチャレンジ・ミラトレ
>>【パーソルチャレンジ・ミラトレ】働く未来をあきらめない就労移行支援
>>障害者雇用の話