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うつ病の初期の症状と仕事

スタッフのつぶやき

うつ病の初期症状と仕事の関係

わたしは、現役のうつ病患者です。病状も快方に向かいこのようにブログも書けるようになりました。今回は、うつ病の初期の症状と仕事に関してお話したいと思います。これは私の経験と周りの対応を聞いたものなので、皆さんと当てはまらないかもしれません。しかし、何かしら当てはまる部分がありましたら、ご参考にしてもらえれば幸いです。重ね重ねですが、よくある文献の症状とは異なるかもしれませんが、一例としてお読みいただければと思います。

これからのお話は、わたしの朧気な記憶と病気中の私の周りの人から聞いたお話です。
まずわたしのうつ病の原因の一つは、うつ病の初期の症状で異常な仕事の頑張りすぎだったようです。その時のわたしの状況は、責任者ということもあって、「やる気、喜び、怒り、焦り、憎しみ、あきらめ、絶望」等の感情が渦巻いた状態で常にハイ状態だったと思います。周りはわたしに付いていきづらくて、ウザく感じ距離を取っていったと思います。家族からも朝夕勤務時間の長さから心配していたようですが、わたしは効く耳を持ってなかったと言います。普段から仕事の事ばかり考えていました。

ある時、その頑張りがあだとなり周囲に仕事で認められなくなりました。それまで何を目指していたのか分からなくなり、それまでの張りつめていた糸がぷつりと切れてしまいました。心の逃げ場が無くなり、憂鬱な気分や気持ちの落ち込み、人付き合いが嫌になり、過去の仕事での出来事を思い出して悩んだり、どんどん内向的に沈んでいきました。そこから先は、うつ病の典型的な転がり落ち方をしていきます。

うつ病のよくある初期の症状は、憂鬱な気分や気持ちの落ち込みが続いたりする状況をいわれますが、わたしは、それは初期の症状より進んだ状況に思えます。よくうつ病は初期の症状なら治りやすいと言われますが、この状態になっての対応はやや遅いように感じます。初期の症状は、その前の状態やきっかけを受けた時の状態からをいうのではと感じています。

わたしの場合、仕事への責任や熱意、会社の為に頑張っていました。責任者と認めてもらえるために、目に見えないものと戦っていました。その答えは果てしなく見えないものだと考える余裕はありません。今認めてもらいたい一心です。
しかし、それはある時、今を持ってして大したことのない事象で、仕事が自分に跳ね返ってきました。それまでの仕事の頑張りはネガティブに裏返っていきます。ストレスが大きすぎました。仕事以外に何か逃げ道があればよかったのですが、仕事一筋にやってきたわたしは、全身で失望感を受けてしまいました。
わたしのうつ病の初期の症状は、ハイ状態からノッド状態との往復でした。過去を思い起こし苛立ち、激しい感情からあきらめて絶望に浸る、うつ状態の落差が激しく、燃え尽きて疲れてしまっていました。

うつ病の初期の症状での仕事は、一見してうまくいきすぎて進み過ぎていることがあるかもしれません。
うまくいっているのは、本当に社員全体での進捗ですか?誰かが無理をしていませんか?誰かがいなくなると一気に止まりませんか?職場周りの人を見回してみませんか。
働く人すべてに当てはまるかもしれませんが、 元気な躁状態と抑うつ状態を繰り返す循環気質な人、責任感の強く仕事熱心な執着気質な人、いったん何か問題が起きると、悲観的になって、すべて自分の責任だと考えるメランコリー親和型気質な人はいませんか?
ある日、なにげに仕事が滞り始めた時、いつもと違う様子の人は居ませんか?
もしかすると仕事で、うつ病の初期の症状はここから始まっていたのかもしれません。

仕事で、うつ病の初期の症状を探すには、冷静に会社全体を見まわし、いち早く異変に気が付く人が必要です。本人ではうつ病の症状を感じ取ることは難しいからです。
見て見ぬふりをしている人は居ませんか?うつ病の症状はきっと仕事の進捗に現れます。
これらは責任者だけの仕事ではありません。責任者もよりかかりやすい立場にいます。
仕事の場で、余裕をもって人を観察することはとても大事な事かもしれません。誰でも構わないのです。もし異変を感じたら、そっと声をかけてみましょう。多少の拒絶があっても、もし問題があれば多くの人と話し合える環境を作りましょう。きっとうつ病の症状の苦しみだけではなく、仕事への思いや苦しみが出てくるのではないでしょうか。それがうつ病の症状に対する仕事への対策となるのです。仕事のストレスから解放してあげましょう。

周りの人は、うつ病の初期の症状になったと見られた人は、自尊心を損なわないように仕事から離すようにしましょう。いきなりは反発を招きうつ病の症状が悪化するかもしれませんので、気を付けましょう。仕事の組み換えやチーム作業、仕事量の分散なんかが良いのではないでしょうか。とにかく一人にさせないことです。
それでもうつ病の初期の症状は仕事に現れるかもしれません。その時は、親身になって早期の通院を勧めましょう。この段階になれば、うつ病の初期の症状の改善には、早期治療が一番です。

ポイントです。
まずは、仕事中にいつもと様子が違うの人は気に留めておきましょう。おかしいと思ったら声をかけてあげてください。何かが見えてくるかもしれません。時には職場環境を見直すことも大事です。
次に、いよいよ仕事に影響が見られるようになったら、早期の通院を勧めましょう。早期治療が重要です。

うつ病の初期の症状は、仕事では本当に分かりずらいです。もし思い立った人がいれば、積極的に周囲からのコミュニケーションでストレスを会社全体で緩和してみましょう。きっと仕事からうつ病の初期の症状は減っていくのではと思います。

外部リンク:もしかしたらうつ病?うつ病の人が職場でとる行動、仕事中の症状について

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